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コンサルティングの現場から

MIFは医療業界への洞察と実践的な経験を基に、多角的な経営コンサルティングを医療機関の皆様に提供しております。

日々のコンサルティングの中から、特に重要な課題を取り上げ、考察していきます。

病院機能評価更新のポイントは、準備開始時の院内一体感

          ~MIFの「管理者研修」受講を契機に最高の受審リスタートに成功したケース ~

MIF コンサルタント 林 亮一

 今回は平成23年5月に病院機能評価の更新受審を予定されている福岡県のA病院の取り組みをご紹介します。
 A病院の機能評価初回認定は平成18年6月(Ver.4.0)。 受審当時は療養型の病院でした。機能評価認定取得後の平成19年1月には緩和ケア病棟を開設され、併せて、これまでの各種介護支援事業に加え小規模多機能施設を展開されるなど、地域医療に積極的に取り組んでおられます。
 更新受審を約3年後に控えた昨年秋、事務長様より「そろそろ更新の準備を始めたいが、その前にMIFの管理者研修を受講したい」とのオファーを頂きました。詳しく事情をお伺いしたところ、「緩和ケア病棟の開設に伴って組織変更を行ったところへもって、初回機能評価受審時のメンバーも半数近くが入れ替わったため、今回の更新準備作業を担う担当スタッフの一体感の醸成と高揚が期待できるような研修を実施したい」といった内容でした。

 こうしたご意向を踏まえ、平成20年11月に弊社の管理者研修を実施しました。研修の柱となったテーマは以下の通りです。
  1. 組織における管理者の立場・役割の認識
  2. 管理者としての仕事の進め方
  3. チームにおけるコミュニケーションのあり方
 この研修には院長先生をはじめ、看護部長・事務長・技師長・各部主任・副主任ほか各事業所の責任者も含め総勢18名の方々が参加されました。(研修時間10:00~17:00)

 私共MIFが行う研修の最大の特徴は受講型ではなく、参加型であること。参加人数にもよりますが通常5~8名でグループを編成し、事例検討などグループ別のワークを中心に研修を進めます。

 この病院の研修も、3グループで実施しました。
 もともと職種間のコミュニケーションはよく取れている病院でしたが、組織が変わり人が変わるに連れて、仕事のやり方やコミュニケーションの手法にも濃淡や偏りなどの歪みがあることをまず全員で確認しました。さらに今回の研修を通じて、管理者としての仕事の進め方やコミュニケーションのあり方について、全員が同じ場で共通の認識を確認できたことに大きな手応えを感じました。

 病院機能評価は、一部の限られた職員任せで取得するものではなく、全職員が一丸となって進めてこそ、その効果と飛躍的な院内改善が実感できる活動であり、その為には参加メンバーの意見や疑問をフランクに話し合える場や雰囲気を確保することが不可欠であると考えます。これは病院機能評価の取得に限らず、新たな施策の導入や病院組織の活性化を図るためのきっかけとしても、極めて大きな効果が期待できるものであり、是非ともこうした機会の確保をお勧めするものです。

 この病院では、MIFの管理者研修を機にプロジェクトを再編成し、本年4月の全職員勉強会を皮切りに、23年5月の受審に向けた準備活動をスタートされました。私も月1回のプロジェクト会議に出席し、引き続きご支援させて頂いております。
 何よりもメンバーの皆様が一丸となって一つの目標に立ち向かおうとする風土作りの一助を担えたことが、コンサルタント業務に携わる者にとっては最大の充実感が味わえる瞬間であり、引き続き感動を共感できるコンサルティングの構築に向け尽力していきたいと考えるところです。

 今回の寄稿に当たり、院長先生からコメントを頂戴しましたので、原文のまま御紹介します。
 なお、固有の病院名・ご氏名は敢えて伏せさせて頂きました点、ご了承ください。

平成23年5月の病院機能評価Ver.6.0の受審を控え、当院に不足している組織力の強化を図るために研修をMIFに依頼しました。管理職であるべき人間が他の一般職員と同列であり、ただ役職名が付いているだけという実情から脱却するには、考え方・指導方法など根底から教育する必要があると常々考えてはいましたが、中々機会に恵まれず現在に至っていました。
組織に人が追い付いていない状況の中、今回の研修は非常に有意義であったと感じています。自己分析から始まりコミュニケーション方法、問題点の提起、目標設定の方法など管理者として必要な知識の研修を講演方式ではなく参加型グループワーク方式だったので、非常に楽しく実施することができました。
今後もMIFには機能評価受審準備のご支援を受けて行きながら、今回のような病院に不足している部分の研修を実施していただきたいと思っています。

医療法人○○会 A病院 院長